ワクワクを繋ぐレポートメディア「ワクレポ北海道」

業界大辞典 業界大辞典11【外食・フードサービス業界】 コラム一覧へ

外食・フードサービス業界あれこれ


【外食・フードサービス業界とは】

外食・フードサービス業界とは、あらゆる方法で食のサービスを提供する業界です。
レストランや居酒屋など店舗で食事を提供する事業者、ファストフード店のようにテイクアウトに注力した事業者などに分かれます。

【外食・フードサービス業界の職種】

■事務職
人事・総務・経理財務など

■店舗スタッフ
接客・調理などを行う

■研究開発
商品の研究開発を行う

■店舗開発
出店に関わる市場調査や競合調査などをメインに行う

■販売促進
売上増加の為にキャンペーンの考案や、普及活動を行う

【外食・フードサービス業界の現状と今後】

2020年の新型コロナウィルス流行の影響を非常に大きく受けています。
政府からの外出自粛や、飲食店への時短営業の要請など、売上に直轄する出来事となってしまいました。
特に飲酒業態の飲食店はその被害は大きく、時短要請や酒類の提供禁止など、
夜に飲食店で飲酒をするという行為そのものが激減してしまった為、
閉店や倒産などを余儀なくされた飲食店も多く存在します。

一方で、デリバリー分野においては革新的な展開を見せました。
それまでは各飲食店が独自で行なっていたデリバリーサービスを一手に担うサービスが登場し、
外出を自粛していても自宅で飲食店の料理が食べれるとあって、瞬く間に展開、今や主流となっています。

【外食・フードサービス業界の課題】

■人件費の高騰
元来外食・フードサービス業界の賃金はあまり高い方ではありませんが、
年々上昇する最低賃金の上昇により、頭を抱える中小規模の飲食店も少なくありません。
今後は社会保険の適用範囲も変わってくる為に、今以上に人件費は嵩んできます。
配膳ロボットなどの導入で人件費を削減する企業もありますが、導入コストも決して安くはなく、
課題となっています。

■原料の価格高騰
景気や海外情勢以外にも、新型コロナウィルスも要因として、原料の高騰が進んでいます。
それに伴って値上げをしている企業もあれば、値上げに踏み切れない企業も多くあります。
今後も続いていくと、より利益を生みづらくなってしまう為に、課題となっています。

■コロナ禍での集客
デリバリーがコロナ禍で成功しているように、今後も時代に合わせたサービスを生む必要性があります。

【総括】

新型コロナウィルスの影響を大きく受けている外食・フードサービス業界。
その打撃は今もなお続いていますが、デリバリーサービスなどのニーズに合わせたサービスも登場しました。
それによる外食業界の活発化も見られています。
ただ、デリバリーサービスが活発なのは都市部のみ、都市部に比べると飲食店そのものの数が少ない地方ではなかなかデリバリーサービスも普及せず、厳しい状況が続いています。

人々の外出頻度はやや回復傾向にはありますが、まだまだコロナ禍以前とはいきません。
デリバリーサービス同様に、新たなニーズ発掘は必要でしょう。
加えて人手不足や人件費の高騰など、社内での課題も多く残る外食・フードサービス業界。
ただ接客という比較的活かしやすいスキルが身につくのも事実、あなたもそんな外食・フードサービス業界を検討してみてはいかがでしょうか?