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生命保険業界あれこれ


【生命保険業界とは】

生命保険業界とは、個人の不足の事態に対する補償に対しての保険料で利益を得る「保険業」、
顧客の保険料を運用し、資産を増やす「資産運用」に分類されます。

扱う商品としては、終身保険・養老保険・個人年金保険など様々な商品があります。

【生命保険業界の職種】

■事務職
人事・総務・経理財務など

■営業職
個人・法人に対する部門に分かれる。
個人宅に赴き、勧誘などを行うのは営業職の中でも「保険外交員」と呼ばれる

■アンダーライティング部門
主に保険の契約関係・支払い関係の業務を行う

■資産運用部門
保険金の資産運用を行う

■商品開発
保険商品の開発を行う

【生命保険業界の現状と今後】

近年生命保険業界では死亡保険の値下げが行われ、業界としての利益に直接影響を及ぼしています。
また、高齢化社会が進んでいる日本において、保険金の支払いが増加する一方で、
保険自体の契約者は減少してしまうという厳しい見通しになっています。

こうした現状を打開する為、指名保険業界では海外進出も進んでいます。
まだまだ保険市場が活発ではない国の現地の保険会社と業務提携を行うなど、海外進出を進めています。

資産運用益においても、国のマイナス金利政策により減収となっています。
付随して貯蓄性の高い保険商品の販売が停止されたりといった影響もあり、
資産運用益だけではなく、保険料そのものの減収にも繋がっています。

【生命保険業界の課題】

■介護領域
高齢化社会が進むことを逆手にとり、介護領域への進出が推し進められています。
業務提携を行い、自社の保険契約者に介護サービスを提案したり、介護サービスを利用している方に介護保険などを提案するといった方法です。
今後も進む高齢化において、この相乗効果はより活発にしていく必要があるでしょう。

■海外市場
介護領域同様、海外企業の買収や業務提携などが進められています。
国内市場が縮小が進む現在、その活路は海外市場へと向けられていると言っても過言ではありません。

■人口減少
保険業界における一番の課題は、人口減少による市場の縮小です。
少子化や子供のいない家庭の増加による、死亡保険の需要減少などが懸念されています。
こういった時代の変化に対する、新たな保険のあり方の構築が必要と言えます。

【総括】

元々生命保険業界は安定している業界でしたが、
昨今の少子高齢化により、その安定感は脅かされています。
それでも海外進出や介護領域への進出などにより、
なんとか利益を追求しています。

こういった業界としての打開策の展開によっては、
また保険業界の現状打破へと繋がっていくことでしょう。