業界大辞典 業界大辞典２０【ドラッグストア・医薬品業界】 コラム一覧へ

ドラッグストア・医薬品業界あれこれ

【ドラッグストア・医薬品業界とは】

ドラッグストア・医薬品業界とは、今の時代欠かせないお店の一つとなったドラッグストアや薬局、そしてその関連企業からなります。
ドラッグストアは処方箋があれば薬を処方してもらえたり、食品が安く買えたりと様々な進化を遂げています。
また店舗数も近年で数倍に増えており、コンビニに並ぶくらい人々の生活に欠かせないものになっています。

■薬剤師
薬の調合・説明を行う

■バイヤー
ドラッグストアに並ぶ商品の買い付けを行う

■販売
店頭で販売・接客を行う

近年、ドラッグストアの進出が目覚ましく、その店舗数を猛烈な勢いで増やしている。
数年前までは、一部消耗品と医薬品・化粧品を購入するにとどまっていましたが、
今や医薬品・化粧品・日用品の充実に加え、食品が安く購入できたり、薬が処方してもらえたりと、
私生活において必要なものの大半が購入できるようになっています。
不動産サイトで家を探す際に、近隣にある商店の中にドラッグストアが表示され、
コンビニやスーパーに続き、近くにあれば嬉しいお店となりました。

これに大きな影響を受けているのが調剤薬局です。
元々医薬品の購入といえば調剤薬局でしたが、上述のように今やドラッグストアになんでも揃う時代、
中にはドライブスルーで処方してもらえるところもあり、その利便性は調剤薬局をはるかに凌ぎます。
年々数を減らし、今後も調剤薬局はその数を減らしていくだろうという厳しい見込みです。

■薬剤師不足
全国的に薬剤師不足が深刻化しています。
薬剤師となるまでのハードルの高さからそもそもの母数が少ないことに加え、
ドラッグストアの薬剤師はレジ打ちなどの業務も兼ねる為、元来敬遠されがちでした。
増え続ける店舗数だけではなく、薬剤師数も改善の必要があります。

■同業他社との差別化
上述の通り、店舗数は増え続けておりますが、それは大手全てに言えることです。
その為、今こそ同業他社との差別化が必須になってきています。
「近くに複数ドラッグストアがあるけどこっちにしよう」
そう選んでもらえる会社作りが必要です。

■薬事法の改正
薬事法改正により、市販薬であればコンビニ・スーパー、さらにネット販売でも購入が可能になりました。
さらにこれから異業種からの参入も予想され、顧客の争奪戦が始まります。
それでもドラッグストアに来てもらうための対策は必須と言えます。

業界としては調剤薬局が減り、ドラッグストアが増え続けている状況が続いています。
ドラッグストアが増え続けるペースはややオーバー気味とも言われ、
結果として必要以上の薬剤師不足や競争激化を招いています。

消費者からの需要はある程度安定しているドラッグストアですが、
これからを生き抜くためには、もう一歩対策が必要になっています。