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農業業界あれこれ


【農業業界とは】

農業と聞くと何をイメージしますか?
一般的に、お米や野菜を育てる個人農家さんをイメージされる方が多いかと思います。
もちろんそういった農家さんも、農業業界に含まれます。
農業業界とは、野菜・米・果物・花などの栽培や販売、牛・豚・鳥などを育てて販売する畜産農家、
そして穀物の種子・肥料を扱う種苗メーカー、農作物や畜産物を流通・販売する農家関連ビジネスも農業業界となります。
農業に関わるビジネスを総称してアグリビジネスと呼びます。

【農業業界の職種とは】

■農業コンサルタント
農業の経営や技術をサポートする

■農機具メーカー
農作業で使用する機械の製造・販売を行う

■肥料メーカー
肥料を製造・販売を行う

■種苗メーカー
種苗の研究開発・販売を行う

■農業資材メーカー
ビニールハウスなど、農作業に必要な資材の製造・販売を行う

■生産者
それぞれの生産物の生産を行う

【農業業界の現状と今後】

農業業界は労働量不足が続いており、厳しい状況が続いています。
そんな中でも、新たに農業業界に飛び込む方も少なくはありません。
それでもそれを上回る離農者が出てしまっています。

一次産業としての農業業界は担い手不足や、価格下落などで厳しい状況が続いています。
そんな中で現在注目されているのが、スマート農業です。
スマート農業は人手不足の部分を自動化するなどで、効率化を図るとともに、
様々な部分をデータ管理することでも効率化を実現しています。
さらにデータ管理することで、これまでは経験や勘頼りだった物を減らし、
後継者などへ技術を継承しやすくしています。

一次産業は必ず必要な産業です。
こうした一次産業の改善により、今後農業業界がより良い方向へいくよう、関連企業で進んでいく必要があります。

【農業業界の課題】

■担い手不足
一次産業としての農業業界は、従事者の高齢化とその後継者不足が最も大きい課題としてあります。
農業の過酷さから継ぐという選択肢が取れなかったり、経営が不安定で継がせることができなかったりと、
様々な要因があります。
今も例年多くの人が農業にチャレンジしていますが、それよりも多くの人が離農しています。
経営を安定域に持っていくことも容易ではなく、従事者が安定して増えないことが問題となっています。

■気候変動
日本には四季があり、その季節や地域によって育てる作物が変わります。
しかし近年、温暖化の影響からか気温が上がることも多く、
これまで育ててきた作物が育たないケースも少なくありません。

■スマート化のハードル
今後増えていくであろうスマート農業ですが、導入に掛かるコストや導入に際しての知識など、
ハードルも低くはありません。
高齢者が多いことも要因で、なかなかスマート化が一般的になるには時間がかかりそうです。

【総括】

一次産業として不可欠な農業業界。
そんなこれからの農業業界を支えるスマート化。
これから先の担い手が危惧されていますが、スマート農業が一般的になれば、
その技術を次世代に繋いでいく術が確立されていきます。

そうした農業を支えるための、農業業界としての動きが今必要と言えます。