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化粧品業界あれこれ


【化粧品業界とは】

化粧品業界の概要

化粧品業界は、化粧品の開発・製造・販売を行なっています。
化粧品とはメイクアップ化粧品・スキンケア化粧品・ケアケア、ボディケア化粧品など、様々な化粧品を含みます。

それ以外にも、歯磨き粉や髪おむつなどの商品を幅広く開発・製造している企業が多く存在します。

【化粧品業界の職種】

■事務職
人事・総務・経理財務など

■営業職
小売店に自社商品の売り込み

■研究・開発
原料の選定・調合を行い商品の研究開発を行う

■マーケティング
商品のニーズの発掘、商品の販売促進

■生産
商品の生産・管理

【化粧品業界の現状と今後】

コロナ禍以来、化粧品業界の国内出荷額は大きく減少しています。
原因は外出機会の減少やテレワークの増加に伴う、化粧品の使用する機会そのものの減少が直結しています。
これはスキンケア・メイクアアップ化粧品双方でのことであり、化粧品業界としてはかなりの痛手です。

その分海外市場は、海外の化粧品メーカーの買収や現地に法人を開設するなどの動きで活発化しており、
海外市場で売り上げ増加を狙う企業も少なくありません。

ただ国内でも新たな顧客開拓の動きも活発で、マスクの使用頻度の上昇に伴う専用のスキンケア商品や、
男性化粧品の開発にも力が入れられている状況です。
販売自体も、これまでは百貨店などで対面による販売割合が多くを占めてきましたが、
各社がオンライン販売に注力しており、対面が減少している分、オンラインでの売上を伸ばしています。

現状では決して安定している業界とは言い切れませんが、
ニーズに合わせた商品開発は常に進んでおり、その販売手法も変化しています。
ニーズ自体は間違いなくあるので、これからの状況によってはまた大きく変化してくる業界と言えます。

【化粧品業界の課題】

■広告
これまでの多くは有名芸能人が多くCMに起用され、広告塔として起用されていました。
現在も続いてはいますが、最近はSNSなどの口コミイメージを重視する消費者が増加しており、
広告費を掛ければいいという時代ではなくなっています。
そういった広告の使い方の変化に柔軟に対応していく必要があります。

■海外市場
減少している国内市場と比較すると、その市場規模は約10倍以上の規模があります。
今以上に通販サイトを使用した海外への販売や、海外における法人の設立など、
海外市場を開拓していく必要があります。

■ニーズの変化
上述の通り、男性化粧品の需要増加はもちろん、オーガニック商品などのより肌や環境に優しい商品の需要が高まっています。
こういったニーズを変化を敏感に汲み取り、商品を開発していく必要があります。

【総括】

新型コロナウィルスの蔓延によって大きく打撃を受けてしまった化粧品業界ですが、
新たな需要や海外市場といった、ポジティブな変化もあります。
またマスク使用の頻度であったりも、今後変わっていく可能性もあります。
変わりゆく需要に敏感に反応していくことが必要な化粧品業界、
チャレンジしてみてはいかがでしょうか?