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人材サービス業界あれこれ


【人材サービス業界とは】

人材サービス業界の概要

人材サービス業界とは、自社の派遣労働者を派遣先に派遣する「人材派遣」、求職者と求人企業の仲介を行う「人材紹介」、企業側の業務の一部を請け負い、労務管理や業務指示など全てを行う「請け負い」の3つの事業を行う業種を指します。

人材サービス企業は、いずれかの業種を専門的に扱っている事業者と幅広く様々な業種を扱っている事業者に分かれます。

【人材サービス業界の職種】

■事務職
人事・総務・経理財務など

■営業職
人材派遣・人材紹介の営業を行う

■キャリアコンサルタント
人材紹介で求職者への仕事斡旋を行う

【人材サービス業界の現状と今後】

人材派遣・人材紹介共に市場規模は拡大しています。
多くの企業で人手不足は継続しており、その人手不足が業界にとって追い風となっているようです。
ただ近年人材業界に関わる法律の改定が続いており、追い風となるものもあれば向かい風となる改正も行われています。
今後も法改正は行われ、その対応が必須となっています。

コロナ禍の影響も大きく、一時は厳しい状況ともなりましたが、その傾向も落ち着いてきており、
現状の動向としては比較的安定している業界と言えます。

【人材サービス業界の課題】

■法改正への対応
2020年に施工された同一労働同一賃金に続き、2022年からの社会保険適用拡大など、法改正に伴う対応が必要となっています。

■派遣料金の高騰
年々上昇する最低時給とそれに伴い、サービス料金が高騰しています。
それにより地方の企業はなかなか人材サービスを利用できず、
サービス自体が都市部に集中している為、いかに地方の中小企業に利用してもらうかが鍵となるでしょう。

■参入企業の増加
近年人材サービス企業が増加し、派遣先などの争奪戦になっている都市もあります。
特に人材紹介においては参入のハードルが低く、飽和状態になっています。
他社サービスとの差別化などで、商戦をいかに勝ち残っていくかが重要です。

【総括】

人材業界は需要に対し、それに合ったサービスを展開することで売り上げを伸ばしています。
人材という、どの業界においても需要のある商材を扱い、安定的な売り上げを形成しています。
同業他社の増加により、他者との差別化が必須とはなっていますが、
同一労働同一賃金などの法改正により、派遣などの非正規で働く割合も少なくありません。
比較的安定している人材業界、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?