【コーチングスキルって？】

教えるのではなく、気付かせる

コーチングとは、相手が望む目標をより早期に達成する為にサポートすることです。
答えを教え、教育することとは違い、あくまでも気付きを与えることで成長を促します。
第三者による教育というイメージではなく、自身での成長を手助けすることがコーチングです。

そしてコーチングスキルとはそのコーチングに使用するスキルを指します。

【コーチングスキル①傾聴スキル】

■傾聴スキルとは
コーチング相手の考えや思い、事実関係などを聴く為のスキルです。
ただ相手の話を聞くのとは違い、意見や考えを聴くことが大切です。

■傾聴の目的
傾聴は相手に話をさせて相手の意見を聞くものです。
元々頭で考えていたことでも、言語化している最中に新たな気付きがある場合もあります。
また相手に「この人は自分の話を聞いてくれる」という安心感や信頼も与えることができます。

■注意点
日頃からコミュニケーションを取り、関係性を構築しておくことが大切です。
関係性ができていない上司に急に意見を求められても、自身の意見を素直には言えない部下も多くいます。
傾聴の時だけ気をつけるのではなく、常にコーチングの為に気を配っておきましょう。

【コーチングスキル②質問スキル】

■質問スキルとは
文字通り、コーチング相手に気付きを与える為に質問する為のスキルです。
質問とは言っても、ただ聞けば良いわけではありません。
質問をし、相手自身に気付かせる必要があります。

■質問の仕方
基本的にコーチングというのは上司から部下に、という場合が多いですが、
上司から部下への質問というのは、場合によっては責めているという風になる場合も多くあります。
「なぜ契約が取れなかった？」
「契約が取れなかった理由はなんだと思う？」
上記のパターンでは、どちらが柔らかく伝わるかは一目瞭然だと思います。
質問をする際には、「なぜ」ではなく「なに」を意識しましょう。

■注意点
質問をするタイミングにも注意が必要です。
相手が話している途中に質問することもNGです。
自分が話している途中にカットインされると、人は自分の意見を否定されているように感じます。
感情が入ってくると、意見もずれてしまうケースもあります。
また気付かせる為にただ質問をするのではなく、論理立てて順序正しく話をしましょう。

【コーチングスキル③承認】

■承認とは
承認スキルとはいわゆる評価のことです。
どんな人にも承認欲求というのは存在します。
その承認欲求を満たすことで、また評価されたい、ここを評価してほしいと前のめりに思うようになります。

■承認のポイント
承認にはいくつかの分野があります。
①存在承認
日常的な挨拶や会話などで行うものです。
すれ違えば挨拶をしたり、ちょっとした会話をしたり、全くそういった会話がない関係では、
部下は認めてくれていないと感じてしまいます。

②変化承認
仕事のミスが減った、最近元気がないなど部下の変化に気付くことです。
どんな人でも、髪の毛を切ればその変化に気付いて欲しいものです。
それと同様で変化に気付いてくれると、自分のことを気にかけてくれているとポジティブに感じることができます。

③成果承認
部下が業務上成果を上げた際に、評価を行うことです。
「仕事だからやって当たり前」そんな考えを部下に押し付けてはいけません。
評価をされることで、また頑張ろうと人は思います。
再度評価を目指して頑張る部下の姿勢を、あなたが作りましょう。

【コーチングスキルの必要性】

昨今コーチングの必要性は高まっています。
求職者に対して求人が溢れているこの時代、人がいつ流出してもおかしくない時代です。
離職率を抑えると言ったことにも、コーチングスキルは有効です。
コーチングを行うことで、就業の満足度や仕事における充実感、モチベーションを高めることができるからです。

時代は常に変わっていきます。
その時代に置き去りにされないよう、様々なスキルを得て対応していきましょう。